反射ベストを新調
ガハクが重症肺炎になったのが、5ヶ月前の2月2日。今はすっかり回復しました。なんという奇跡♪
救急車で運ばれ、9割の死亡率と言われたあの朝から、人工呼吸器の管を自分で引っこ抜いて、「Kに会わせてください!」と言った4日目が生還への道でした。毎日のリハビリが功を奏して、さらに筋トレに励んでいます。生活は朝型に変わって、三度の食事もグレードアップ。32キロまで落ちた体が、現在は56キロ。
退院してひと月経って、やっと描き始めたのが後ろに写っている『Mの家族』です。私Kの母の故郷の地に住み始めた人々のことをテーマにしているガハクですが、そのキッカケはたった一枚の写真なのです。そこは清流が流れる美しい森と山に囲まれた小さな盆地。その真ん中に立って見渡せる全ての場所が父祖が買った土地だったそうです。球磨、小さな理想郷、そこがいま洪水で埋まっているそうです。
『我が魂は洪水に及び』という大江健三郎の書いた小説を思い出します。ウィリアム・ブレイクを知ったのは、あの小説からでした。さらにブレイクの銅版画に惹かれ、過酷なエングレービングに挑んだガハクは、4回もブレイク展に通ったんです。あれはブレイクの版画が日本で初めて大規模に紹介された珍しい企画でした。いつ行っても入場者が少なくて、ひそやかに囁く女子高校生の一団の声に耳を澄ませば「ねえ、これ、マンガじゃない?」って言っていて、、、若い彼らの視点に微笑んだことも思い出されます。
何が何に繋がっているのか、最期まで生きてみないと分かりませんね。
もう少しここで生きて行こうと、決意を新たにして、自転車に乗る時にいつも着ている反射ベストを新調しました。もう7〜8年使っていて、あちこちボロボロ剥げたりして、ガムテープで補強して使っていたのです。このメーカーもしつこくて、全く同じものを同じ値段で売っていました。梅雨の晴れ間の今日も、愛車のMTBでアトリエにGO!(K)
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