厄除けライド
夕暮れの裏山に登って行くガハク。シートが外されているから、ずっと立ち漕ぎで行くつもりなんだ。驚いて訳を聞けば、「少しでも軽いように」ですって!山のてっぺんまで、時には押しながら歩かねばならないから、無駄な装備は要らないというのだ。
ジーパンのお尻のポケットにマヨネーズの空パックに水を詰めたのを入れて出かけた。途中でディスクブレーキのホイールに水をかける為だ。水をかけるとキーキー鳴っている音が消える。また鳴り出したら、その度に水をかけながら降って来るつもりなんだ。
三日前にチェーンが切れて、しばらく乗っていなかった。その間に何故か鳴るようになってしまったブレーキだけど、結局頂上で水を一回、しばらくして二回目をかけただけで、鳴らなくなったそうだ。乗っているうちに馴染んだんだな。
ガハクの体と同じだ。一年前の退院してから20日経ってやっと散歩に出た時は、杖を持ってゆっくり登って行った。杖が要らなくなってだいぶしっかりして来たと思った頃に、転んでおでこに血を滲ませて帰って来た。それでしばらくは、ヘルメットを被ってもらった。やがて棒を振りながら山道を登るようになった。居合の練習だ。一年後の今、もう乗ることはないだろうと言っていたMTBを整備して毎日トレーニングしている。
「自転車も厄除けだね」と言う。体を鍛え続けている理由は、ズバリ、意識の覚醒の為なんだな。山の観音堂への道沿いの赤い旗が新しくされた。風にはためいて、ガハクを激励している。(K)
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