<有効だったアドバイス>
☆『山に探しに行くと良い』
ただ何もしないで待っていても帰って来たかもしれないが、その場合はそうとう時間がかかっただろう。もしかしたら体力が尽きてしまった可能性が大きかったと今では思える。
☆『貼り紙』
貼ったその翌日の朝から有力情報が相次いだ。何より大きかったのは生きているという確信が持てたこと。後は時間の問題だと思え、それまでの悪い想像から解放された。
★他には『困った時は里に下りるもの』というのもあったが、うちの犬はそうではないらしい。
<犬の行動パターン>
その状況や犬の性格、体力、経験度などによって違ってくるんじゃなかろうか?
目の前の稜線に出さえすればよく知っているエリアのはずなのに、そこまで上がる勇気がなかったようだ。確信の持てない行動は体力の消耗を怖れて控えるのかもしれない。でもそうやって決断を先延ばしすれば食べるものもない山中でただ消耗して行くだけだろう。実際に5日間何も食べてないようだった。あばら骨が出ていたし尻の肉も落ちている。見た目は元気そうでもそうとう痩せているし、鼻がすぐ乾く。帰ってからは水をいっぱい飲んだ。いつもの2、3倍は飲んだ。
空腹←←人からものをもらわないし拾い食いをしないしつけ(これも考えもの?)。
道を中心に歩き回ったらしい。人の生活道路、森の中では杣道や獣道。
動くスピードはそんなに速くない。いつもの勝手知ったる裏山散歩とは違って用心深く移動するんだろう。だから探しているこっちもゆっくり動かないと。時にはその場で何時間もジッと待つことも必要だった。
実際、何度かすれ違いを演じている。
「さっき駐車していた車のそばに来ていたよ」なんてことも言われた。大きな声で呼んでいたのが麓の部落によく聞こえていたそうだから、トワンにも聞こえていただろう。それなのに会えなかったのは、見つからないとすぐ移動してしまったせいもあるんじゃないだろうか。
ニオイが大きな情報だから、探す側は決まったコースで動き回ってニオイのルートをつけるようにした方が良さそうだ。『貼り紙』だって「犬がそのポスターをじっと見ていたよ」と言われた。たぶんぼくらのニオイがしたんだろう。ポスターも自分で作らないといけないんだ〜。
彼はどんな場所で夜を過ごしたのかなあ?雪のない場所。建物の陰?樹木の下?
<捜索隊>としては、以前にMTBで走り回った経験がこの際ずいぶん役立った。
土地勘があったことで探して回る地域のおおよその見当がついたし、どのくらいの距離感かも漠然とでも知ってるのは頼りになる。
<嬉しい別の発見>
実際に山を歩いてみたら以前に歩いたときよりずっと距離を短く感じたし、予想外に脚が軽く動いた。こんなに歩けることに自分で感心した。『火事場の,,,』かな?
体調の完全回復にはまだまだと思いこんでいた。けっこう動けるじゃん!
いなくなった犬を発見。
けっこう動く自分の身体を発見。
それに、あちこち山の中を探して回ったおかげで,,,新しいシングルトラックもついでに発見したのだー!
でもさ。下半身のあちこちが筋肉痛。これも最近にないこと。いや、痛くてもガクガクしてても、今はとにかく嬉しいです。(画)
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