飛村周辺トレールその3
稜線上のSTを走っているとこんな注意書きが目に入った。「ん?お、おンもしろ〜い!はははあ、、、」と笑ってしまった。「枯枝」という字が震わしてあるよー。この看板を書いた人の自分で楽しんでいるユーモアセンスが明るい。だってこの道、通る人などほとんどいないはず、見る人だってもちろん少ないだろうから。
でも確かに道に枝がいっぱい塊で落ちている。これがモミの枝か、、、見上げると、太い大きな木が、葉もつけずに周囲の植林された杉に高く抜きん出て何本か立っていた。どうやらみんな枯れているらしい。これでは風が強い日などにはきっと枯れ枝がまとまってたくさん落ちて来るに違いない。しかしやがて落とす枝がなくなってしまうまでの話だ。
枯れ枝の堆積を脇の方に避けてここを抜ける。気がつけばこの枯れ木のおかげで、暗い植林地帯のなかではここだけが頭上にぽっかりと抜けを作っていて明るい。それでガハクもなんとなくほっとしたらしい、そこからしばらく行ったところで休むことに。ザックからKyoちゃん手作りの握り飯を出した。出て来る時にもらった3個のうち、2個を持参していた。包んであったラップを開けその一つに食いついた途端、梅干しの種が一個早くも飛び出した。梅干しの果肉の方はないのに種だけが?、、、ちょっと舐めてからプッ、、、さらに食べ進むとまた種が!
何と梅干し本体はほんのひとかけら、種が2個、種だけの梅干し握り飯であった。
心残りでもう1個にも食いついたが、これもまた種が始めに飛び出した。梅干し本体の影はやっぱり薄かった、、、ただしこっちの方はまだ種1個しかなかった。って言うか本来1個だろ!?お握りの中の梅干しの種って。
ま、いいや、それでも山の中の握り飯はやっぱりうまかったから。
稜線上にあった道はしだいに山の斜面をジグザグに下るようになり、大きな岩が道に露出して段差が激しくなって来たら、里が近い感じだ。大きな段差には無理をしないで降車、用心深く自転車を押して下る。舗装路に出る手前の、鉄製の橋を渡る前にこの標識が山際に立っていた。
栃屋谷の集落周辺をクリートを時々カチカチ言わせて歩き回った後、同じルートを戻ることに。当たり前だが、降りて来たところを登り、登ったところを降りる。こうするとルート全体をよく覚えられる。
結局このコースはこの辺のSTには珍しく全体にほぼ乗車可能、もっと技術があればもっとおもしろいだろう。
峠の「モミの木」に因んで「枯れモミST」と名付けよう。(画)
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