夜の歩道を自転車で走っていると、前方にトコトコこっちに向かって歩いて来る動物が見えた。
 「どうせ猫だろう。猫ならすぐに土手に駆け上がって逃げるはずだ」と、自転車でどんどん近づいて行った。
ところが自転車のスピードとフラッシャーのライトに脅えたのか、じっと固まったまま動かない。こっちを見上げて驚いた顔をしている。ヘルメット姿でリンリン鈴を鳴らし、目にも留まらぬ回転する脚を持っている動物なんて、今まで見たことがないらしいのだ。

 体は猫くらい。ベージュ色の顔に目の回りだけが黒っぽくてまるでレッサパンダのようにも見えるが、後でサイトで調べたらアナグマだった。まだ子どものようでもある。(K)